JR貨物「アボイダブルコストルール」を解説(線路使用料)

鉄道

JR貨物は国鉄民営化に伴い、6社の旅客鉄道(JR東日本、JR西日本、JR東海、JR九州、JR北海道、JR四国)と貨物に分割された際、誕生しました

旅客鉄道となる線路は、旅客鉄道の財産となり、JR貨物は一部の線区や貨物駅構内を除き、自社では線路を保有しないことから、JR旅客鉄道が保有する線路を借りて運行を行っています

そのため、JR貨物が旅客鉄道の線路を走行する場合、JR旅客鉄道に線路使用料を支払う必要があります

しかし、一般的な使用料を支払うことになると、経営が脆弱な貨物は財政上厳しくなると想定されたため、「アボイダブルコストルール」が導入されました

これは、JR貨物がJR旅客鉄道に支払う線路使用料のうち、貨物列車が走行しなければ回避できる経費(例えば、摩耗によるレールの交換費用など)のみJR貨物が負担するというものです

仮に貨物列車が運行しなかった場合に、JR旅客鉄道が線路の保守作業に必要だった経費を計算し、それに比べて貨物列車が走行したことによりどれだけ保守に関わる費用が増加したかを求め、その増加分のみJR貨物が支払うという仕組みです

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