なぜ京都に空港がないのか(空港が1つもない京都府)

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関西の三代都市の1つ・京都

人口250万人を要する京都府と人口145万人を要する京都市には空港が1つもありません

関西には大阪と兵庫に主要の空港が3あり、関西国際空港、大阪空港、神戸空港があります

では、なぜ京都には空港がないのでしょうか

主に下記の要因が挙げられます

地理的要因

京都市内の場合、3方に山に囲まれています

そのため、航空機の離着陸場高低差が大きく、物理的に設置が不可になります

また、市内は大半が市街地化されており、土地の確保という面でも困難となっています

京都市外のおいては、平坦な土地が確保することが可能な地域は存在するものの、一番需要のある京都市内の住民、もしくは京都市内への旅客等から、都市部から離れた場所に空港を建設した場合、アクセス面で不利となります

歴史・文化財の保護

1000年もの間、日本の首都であった京都には、多くの歴史的建造物や文化財が存在します

そのため、新しく空港を建設するとなると、これらの調査において、膨大な財政的、時間的な調査が必要となります

仮に行うとなった場合も、空港建設に進むために保存すべきもの、移設できるものなど、判断するのに膨大な時間を要することが想定されます

近隣空港との競合

すでに、大阪や神戸には3つの大きな空港(関西空港・伊丹空港・神戸空港)が存在します

また、そこから鉄道やバスで京都と結ばれています

そのため、既存空港が3つもあり、利便性が大きく確保されている中、新たな空港建設の必要性は低いと判断されるでしょう

経済的・政治的な意向

空港の建設には巨額の費用がかかり、建設される場所では、地元との合意形成が求められます

北陸新幹線で京都を通過するだけでも地元の意見が分断されている中、新たな空港建設において、さらに意見の集約が困難になることが想定されます

また、人口減少が加速することが予想される中、新空港の建設より、既存の交通インフラを強化・活用することの方が経済的であると判断されるでしょう

交通政策の方向性・地元住民の意見

京都において、新空港の建設の意見が高まっている世論は見受けられません

特に、オーバーツーリズムが意見されており、鉄道やバスなどの既存の公共インフラの強化こそ重要とされており、空港の建設より優先順位が高いものと想定されます

仮に空港建設の世論が高まったとしても、騒音問題や環境問題など、多くの反対意見が出ることが予想されます

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